広告予算見積もりの考え方【広報・宣伝初心者必見】

広告を出稿する場合、その費用は大きな負担となります。そのため、費用対効果を考えながら予算を決める必要があります。今回は、広告費用の見積もりの仕方について解説します。

目的を明確にする

まず、広告の目的を明確にすることが重要です。広告の目的は、商品やサービスの認知向上、理解促進、ブランドイメージの向上、PRや販促など様々です。目的を明確にすることで、広告の効果や予算を正確に見積もることができます。

ターゲット層や打ち出したい商品・サービスの打ち出すポイントを分析する

広告を出稿する際には、どのようなターゲット層に何を訴求するかを考慮する必要があります。ターゲット層に合わせて、広告の媒体やプランを決定します。ターゲット層によっては、特定の媒体に出稿することが効果的であったり、逆に複数の媒体を組み合わせたクロスメディア戦略が有効であったりします。また、ターゲットの特徴や自社や競合商品・サービスの特長を踏まえ何を打ち出していくかを決定します。打ち出したい内容によって、どんな制作物(クリエイティブ)で訴求するのが有効かが変わってきます。

広告媒体費を見積もる

次に、出稿する広告媒体(メディア)を決める必要があります。広告媒体によって、当然ですが媒体費や費用対効果も異なります。また、選定する媒体によって必要な広告制作物も大きく変わってきます。代表的な広告媒体として、テレビCM、新聞広告、雑誌広告、インターネット広告などがあります。

制作費を見積もる

広告を新たに制作する場合、制作費がかかります。制作費には、静止画や動画など制作物によって大きく変わりますが、いずれも関わるスタッフの数や制作日数が多くなればなるほど費用は高くなります。またタレントなどの出演費や契約費によっても大きく費用が変わってくるため、正確な見積もりが必要です。

補足費用の見積もり

広告予算策定にあたり、突発的に発生しうる補足的な費用も見積もる必要があります。例えば、下記のようなものが考えられます。

大きな変更・修正費用

大きな変更や修正により、制作内容や範囲が変更される場合、追加費用が発生することがあります。例えば、追加のデザイン作業や撮影費、編集費などが挙げられます。

ライセンス料

広告制作に使用する写真、映像、音楽などの素材には、著作権やライセンスが存在する場合があります。必要な素材に対してライセンス料が発生することがあります。

特殊な制作物

広告制作の中で特殊な制作物や仕掛けが必要な場合、それに伴う特殊な費用が発生することがあります。例えば、立体的なPOPディスプレイや特殊な印刷技術を使用する場合などです。

イベントやキャンペーンの費用

広告制作に伴うイベントやキャンペーンの実施には、会場費、装飾費、プロモーション費などの追加的な支出が発生することがあります。

追加メディア費用

広告の放映や掲載に伴うメディア費用は、予算内であっても突発的に変動することがあります。メディアの需要や価格の変動、予期せぬ追加掲載などによって、追加の支出が必要となる場合があります。

最後に

広告費用の見積もりは、広告活動の最初のステップであり、重要な作業です。正確な見積もりを行うことで、予算の範囲内で効果的な広告活動を行うことができます。また、見積もりの段階で予算の範囲内で行えるかどうかを把握することで、余裕をもって進めることができます。適切な見積もりを行うためには、広告制作のプロセスや各費用の内訳を理解しておくことが大切です。