広告5大メディアの種類と特徴【広告マンが簡潔に解説】

この記事では、広告主が広告媒体を選ぶ際に知っておくべき5大媒体の種類と特徴について説明します。
5大媒体とはいわゆるマスメディアであるテレビCM、新聞広告、ラジオ広告、雑誌広告にインターネット広告を加えたものです。各媒体のメリット・デメリットを解説します。

テレビCM

テレビCMは、全国規模での広告展開が可能な最も大きな媒体の一つです。
地上波放送、衛星放送などの電波の違いや地上波放送の中でもスポット、タイムなどの出稿形態の違いによって特徴は様々ですが、基本的には幅広い年代において圧倒的なリーチ力とイメージ形成力のある媒体です。
広告費が高額であることや、ターゲットに合わせた時間帯の設定が難しいというデメリットがある一方、
ブランドイメージの向上や新商品のPRなどに最も影響力があるため、多くの企業がCM制作に力を入れ、費用と投じることが多いメディアです。

新聞広告

新聞広告は、地域性や特定の読者層に訴求することができます。
新聞にも全国紙、ブロック紙、地方紙などの配布エリアや掲載ページ(面)、大きさ(段や幅)、場所などの掲載方法が様々ありますが、基本的にはニュースを提供する社会的信頼性と公共性の高い媒体としてのイメージを持たれている媒体です。
そのため、企業のブランディングを効果的に行えるメリットがあります。また、読者層が中高年、ビジネスマン、高所得者層に比較的偏っていることから、狙いたいターゲットに効率的に届けることができる特徴もあります。
一方で、新聞自体の発行部数の減少や、広告が埋もれやすく読まれないもしくは記憶に残りづらいといった課題もあります。

インターネット広告

インターネット広告は、広告主が細かくターゲット層を設定することができるため、より効果的な広告展開が可能です。
インターネット広告は他媒体と比べ非常に多様な出稿方法があり、一括りにすることがより難しい媒体です。
YouTube、Twitter、Yahoo・・・などのプラットフォームや純広告、運用型広告、タイアップ広告・・・などの出稿方法や静止画(バナー)、動画・・・などの出稿形態とそれぞれで効果や効率も多様です。
共通して言えることは、どの出稿においてもユーザーのデータ(性格にはブラウザや端末等データ)をもとに広告を出すことができるため、他媒体と比べ高精度なターゲティングができたり、細かく効果計測ができることでPDCAを回しながらより効率を高めていく、ということがしやすいことがメリットです。また、どのプラットフォームで展開をするかにもよりますが、テレビと同様利用率の高いメディアなため、リーチ力があることも特徴です。
一方で、信頼性が低く単体では効果的なブランディングが難しいことや他の広告に埋もれてしまうこと、また、PCやスマホなどプライベートな機器での広告表示ということから嫌悪されやすくなることなど、適切な訴求方法を行わないと逆効果になってしまいやすいというデメリットがあります。

雑誌広告

雑誌広告は、特定の読者層に訴求することができるため、商品のセグメンテーションが必要な場合に効果的です。
各雑誌媒体にて純広告やタイアップ広告などの出稿方法があります。また、雑誌社が運営するインターネットメディアでも同時に出稿を行うことが可能です。
雑誌ごとに、ターゲットとする生年代やライフスタイル・価値観がはっきりしているため、広告をしたい企業・商品・サービスなどと親和性の高い読者層を抱える雑誌で出稿を行うことで共感を得られやすく、効果的に認知、イメージ、理解などを獲得することができます。また、雑誌は読者が保管していることが多いため、長期的なアピールが可能です。
一方で、発行部数が限られるため、5大媒体の中でも最もリーチする人数が少なくなることがデメリットです。

ラジオ広告

ラジオ広告は、車の運転中や家事の合間にと聴く時間帯が明確なため、ターゲットにしたい人にアプローチしやすいという特徴があります。
出稿方法はテレビCMのように各エリアでの出稿を行いますが、比較的低コストで広告を出すことができるため、費用対効果が高いという特徴もあります。また、番組や時間で日常的に聴く習慣ができていることが多いため、中長期的に刷り込んでいくことができる効果があります。しかし、視覚的な表現ができないため、商品やサービスをアピールするのが難しいというデメリットもあります。またリーチ力も大きくはないため、リーチ拡大は難しいこともデメリットの一つです。

最後に

以上が、主要な広告媒体の種類と特徴です。広告主は、自社の商品やサービスに合わせて、最適な媒体を選択することが重要です。また、同じ媒体であっても、広告内容や配信時期などによって効果が異なるため、広告の効果測定や改善を行うことが大切です。